人が「行きたい」とか「見たい」と思うのは、過去の経験又は見たものによる所が大きいと思います。それは人には分からないもので、自分が経験しているからこそ感じるものなんだと思います。
今年(2017年)、神奈川県の鎌倉に行ってきました。何もない踏切の周りは、中国人旅行客だらけです。確かに目の前に海が広がるいい景色ではありますが、彼らが求めてるのは景色ではなく、学生時代に見たあのアニメのシーンです。
このシーンって、アニメのオープニングでしか出てこないやん!と突っ込みたい所ですが、「過去に見た経験」が彼らをここに呼びよせたのでしょう。
そんなわけで、私も大学時代にある映画を思い出しました。金城武主演で、張芸謀監督の作品「Lovers」(ラバーズ)です。中国語の名称は、「十面埋伏」と言い、四面楚歌とか、あっちこっちから攻められてるとか、周りは敵ばかりとかいうニュアンスです。
何か暗い映画で、ストーリーも別にそんなに好きな映画でもないのですが、とりあえず竹藪での戦闘シーン、竹をスパンスパンと切り裂くシーンを覚えています。この映画の撮影シーンが重慶にあるので、見に行くことにしました。

*軽い気持ちで出発しましたが、時間の掛かる最安ルートだと当日中の市内帰宅ができないことが発覚します。成都に向かうルートであれば永川での宿泊を見込んで行った方が効率がいいです。
行き方
竹藪がある永山まではバスと列車の二通りで行くことが可能です。
しかし、なんせ時間が掛かるので、お金があるならタクシーチャーター、友人がいるなら車を出してもらって行くのが無難です。
一、重慶市内から永川区まで
1.バス
乗車場:重慶駅 http://j.map.baidu.com/abUCk
降車場:永川BT http://j.map.baidu.com/BjlvN
所要時間:2H~3H
金額:26-40元
- 重慶駅とバスターミナルは隣接してます。
- バスによって乗り場/降り場/金額は異なります。
2.列車
乗車駅:重慶北駅 http://j.map.baidu.com/d9zvM
降車駅:永川東駅 http://j.map.baidu.com/Jn2ge
所要時間:30-40分
金額:36元
- 市内から離れた重慶北駅なので市内から1時間ぐらい掛かります。
乗車場 | 降車場 | メソッド | 時間 | 金額 | メリット |
重慶駅等 | 永川BT | バス | 2-3H | 26-40元 | 市内から近い |
重慶北駅 | 永川東駅 | 電車 | 30-40M | 36元 | 時間が早く確実 |
市内住まいならバスの方が乗り場が近いので、私はバスで永川区まで行きました。
二、永川駅から茶山竹海まで
ローカルバス503番で行けば数元から十数元でいけます。しかし、見て頂きたいのは山まで掛かる時間です。バスターミナルからなら1時間15分、列車の駅からなら2時間弱掛かります。バスが来る頻度は不確定で、経験上ローカルエリアにおける百度マップの参考時間はあまり信用できません。
重慶市内から永川までの往復6時間、竹藪までの往復3時間、計9時間とすると、1日が終わります。
しかも重慶市内への最終バスが18:30と意外に早く、永川に着いたのが既に午後の2時ぐらいでした。
帰宅不可のフラグが立った所で、予定を変更します。
バス停を横切る白タクに話して交渉してみます。
いく人が頻繁にいるのか、80元/人(竹藪の入場料込み)でささっと話がつきました。
*値段の交渉はいつでもどこでも事前に済ませましょう。事が終わってからの値引きは、相手方によっぽどの過失がない限り難航します。
乗り場 | メソッド | 時間 | 金額 |
永川BT | バス | 往復3H以上 | バス代十数元+入場料54元 |
永川BT | 白タク | 往復2H | 80元(入場料込) |
永川東駅 | バス | 往復4H以上 | バス代十数元+入場料54元 |
なんで入場料込なのかは、謎でしたが、山を登っていくとそれが発覚します。山を登っていくルートは、どうやらバスとは違うルートです。そこにも門番らしき人がいるのですが、、、、なんか話をして、、、、入れました。
結局の所、入場料の支払はしてないので、丸々80元が運転手に入ってるようです。
白タクはあっという間に山の頂上へ。片道1時間も掛かっていません。そして辿りついたのが↓の竹藪です。
「茶山竹海」
正規入場料:54元(今回は裏ルートのためタクシー料に含まれる)
マップ:http://j.map.baidu.com/UJ8mC
名前の通り、山ではお茶が植えられているのですが、標高が上がるにつれ竹で埋め尽くされます。霧は頻繁に出てるとのことでした。御土産も竹製品です。
山までは白タクに頼んで来たので、運転手が映画のどこのシーンで使われた等詳しく説明してくれました。が、覚えてる訳もなくそこらへんは流しました。
竹が道を突き破って出てきてるんだと興奮してましたが、そこも流しました。
個人的には竹藪よりも当日中に重慶市内に帰れそうという安堵の方が強かったような気がします。╰( ̄▽ ̄)╭
行って思ったのは、次に四川の成都に向かうのであれば、一回重慶市内に戻るより直行した方が効率がいいということです。
乗車場所 | 降車場所 | メソッド | 時間 | 価格 |
永川BT | 成都のどこかのBT | バス | 不明 | 89元 |
永川東駅 | 成都東駅 | 列車(新幹線) | 1H | 118.5元 |
*成都東駅:http://j.map.baidu.com/j66vN
重慶-永川全体図
1か月旅ルート
香港-広州–長沙–鳳凰–重慶-成都-蘭州-西寧-張掖-トルファン-ウルムチ-タクラマカン砂漠-カシュガル。次はパンダの故郷「成都」です。